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小松市の【未来型図書館】って?

はじめまして。日本のちょうど真ん中にある石川県小松市の「未来型図書館づくり推進チーム」です。この春から、小松市役所の4階に場所を移しました。【未来型図書館】の実現に向け、チームメンバーもワクワク!ミーティングにも熱が入っています。

チームメンバーは5人。皆、熱い思いで携わっています!


noteを始めたわけ

小松市では〈共創型〉で〈わくわくする〉【未来型図書館】を作るべく、2021年度にプロジェクトを始動しました。

どんな図書館になるのか、いつできるのか。実はまだわかりません。そのあたりも全ていろんな方との対話を通して考えていこうという、その道の途中なのです。

現在進行形の図書館づくりをみなさんと共有していきたい。そして、ひとりでも多くの方に参加していただきたい。そんな思いでこのnoteを始めました。


小松市が目指す【未来型図書館】とは?

さて。
そもそもなぜこのような方法で【未来型図書館】を作ることにしたのか。

近年の図書館は目覚ましい変化を遂げています。近隣の自治体や石川県にも新しい図書館ができ、読書や学習だけではなく、誰もが気軽に立ち寄れる〈出会いや交流の場〉や〈憩いの場〉としての役割も担っています。そのベースとなっているのは、価値観やライフスタイルの多様化。

新しい図書館を作るにあたり、市民のための市民の図書館を作るためにはトップダウン方式ではなく、あらゆる世代のみなさんとともに考え、その声を取り入れていくことが大切だと考えたのです。

これは「生涯暮らし続けられるまち」を目指す小松市のスタンスでもあり、【未来型図書館】がひとりひとりの人生を豊かにするだけではなく、地域やまちを元気にしてくれるパワーとなるに違いない。そんな期待がいっぱいに膨らむからです。

つながるミーティングに参加してくださったみなさん


どこにどんな図書館を作るのか、何も決まっていない白紙のままの状態でスタートした小松市の【未来型図書館】プロジェクト。時間をかけて市民のみなさんとの対話を重ね、ビジョンとコンセプトが固まりました。3年目となる今年度は、ここからさらに具体的な構想へと進めていきます!




初年度の取り組み

これまでの歩みもご紹介しますね。2021年度はまず〈未来型図書館のあり方の調査研究〉からスタートしました。

市民のみなさんにアンケート調査や意見交換会、ワークショップを行ったり、専門家を招いて講演会を開いたり、子どもたちに「こんな図書館あったらいいな」を絵に描いてもらったり。

小松市立博物館で応募作品を展示しました
子どもたちの発想にワクワク!
約250点の作品が寄せられました

現在の図書館でも新しい試みを始めようと、小松市立図書館にぬいぐるみたちと一緒に本が読める部屋「アニマルライブラリー」をオープン。いしかわ動物園の飼育員さんのおはなし会も開きました。図書館が楽しくなった、癒される…などなど、評判は上々!

ごろごろ寝そべって自由に空間を楽しむことができます
アニマルライブラリーに置かれたノートにはたくさんのコメント

それらの活動をもとに報告書を作成し、現在市内に3つある図書館(市立図書館、南部図書館、空とこども絵本館)の現状や課題、まちづくりを含めて図書館はどうあるべきか、新しい図書館の候補地の選定などを整理しました。


2年目の取り組み

そして、2022年度は〈基本構想の策定〉にあたりました。

有識者を招いて議論を重ね、市民の意見を反映させる形で、ビジョン、コンセプト、図書館の機能や事業手法などを検討したほか、候補地を「芦城公園周辺」に決定。芦城公園は、現在の市立図書館があるエリアで、他にも博物館や美術館などが集まっています。これらの文化施設もどのように再編・活用されていくのか、壮大な構想にワクワクします。

策定委員会の様子

5回にわたって開かれた市民ワークショップでは、延べ250人の方に参加いただき、まち歩きや地域資源マップ作りを進めたほか、ビジョンやコンセプトの言語化を図りました。

そして、対話や活動の記録をまとめた本も完成!みなさんの「こうなったらいいな」がいっぱいに詰まっています。

下記の市ホームページよりご覧いただけます!

https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/1009/shimintotomoni/tsunagaru/16056.html


たくさんの市民のみなさんが参加したワークショップ
活発な意見が飛び交いました

未来型図書館の運営にも携わっていただくための「子ども司書」や「図書館エディター」の養成講座も開きました。

子ども司書のみなさん


そしてこれから…

図書館エディターのみなさんについては、愛称が決定し【図書館エディター「こまつオルワ's」】として活動します。

「こまつオルワ's」には、小松市では「〇〇にいるよ(存在)」ということを、方言で「〇〇におるわ」と言うことが多く、未来型図書館が誰もがいても良い場所、多くの人たちが頻繁に足を運ぶ場所、大切な仲間と一緒に過ごしたい場所、そういった場所であってほしいという願いが込められています。

【図書館エディター「こまつオルワ's」】のみなさんには、この note にもご登場いただいて、未来型図書館づくりを一緒に盛り上げていただく予定です。

さてさて、いったいどんな「未来型図書館」になっていくのか。その途中経過もこちらでどんどん発信していきますよ。どうぞお楽しみに!

図書館エディター「こまつオルワ's」のみなさん